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TOMATO吹奏楽団2016 ~1日だけのコンサート~
    平成28年6月4日(土)15時開演

 

コンダクター 淺田翔平

実行委員会  精華高等学校     根田 陽 谷口晴菜

       府立登美丘高等学校  成島日和 白石有紗

       初芝立命館高等学校  刀祢楓夏 吉田愛梨

 

  プログラム


  ♪ 天国の島  佐藤博昭
 

  ♪ The Phantom of the Opera  P. マーサ
 

  ♪ Orient Express  P. スパーク

 

 


  ♪ Celebration for Winds and Percussion  J. スエアリンジェン
 

  ♪ ジャパニーズ・グラフティー XVII  星出尚志
 

  ♪ 風になりたい  宮沢和史 / 小島里美

 

  ♪ 「もののけ姫」メドレー  星出尚志

 

  ♪ ディスコ・キッド  東海林修

 

​     アンコール ありがとう

高校生の力って、本当に凄いんですね!

 

 KBFの前日に楽器搬入のためにギャラリーを利用できることになりました。「ここを生かしてミニコンサートでもやったらどうだろうか?」今回のトマト吹奏楽団の企画は、こんな他愛もない会話から始まりました。どうせやるなら、生徒たちの成長の材料にしようと検討を重ねた結果、企画運営進行などすべて大人のバックアップのもとに、生徒自身で進めるコンサートとなり、3校の生徒たちからなる実行委員会が結成されました。

 

 いざ実行委員会が始まると、いくらグリーンバンド1期生で、初めて会うメンバーでないとはいえ、どのように進めていけばよいのか分からないようで、ある意味、想像通りの展開に・・・しかし、高校生の力って本当凄いんですね!!当初15分程度の軽いロビーコンサートを考えていた我々の想像を遥かに超え、こんな大きな演奏会になってしまいました。生徒たちの力を見くびっていた訳ではありませんが、子ども達がするのであれば、これぐらい。といった大人の期待を良い意味で裏切ってくれました。

 

 できるかできないかではなく、やりたい事を精一杯表現しようとする生徒の姿は非常に魅力的です。ファッション雑誌やテレビに出てくるような子ども達から、見えなくなるまでボールを追いかける子ども達、そしてこのバンドの参加者のように、必死に仲間と一緒に困難に立ち向かって、多くのものを乗り越えていく子ども達。どんな状況でも一生懸命努力する姿は美しいですが、私としては「優勝」や「金賞」を目指す以上に、仲間と一緒に何かに打ち込むことの大切さを、その姿から感じた瞬間でした。

 

 トマト吹奏楽団3校の合同バンドですので、どんなサウンドが生まれるのか正直不安でした。初めのうちはそれぞれの学校の雰囲気の違いぐらいしか分かりませんでしたが、その「違和感」が練習を重ねるうちに、ある意味「ハーモニー」に感じる瞬間が現れました。ちょっと大げさに言えば、音の中に強さや情熱、愛情や繊細さ、しなやかさや細かい計算など、奏者の「心」に触れた感じがしました。
 同じ曲でも、弾き手の違いで異なった趣きを発見したり、定番の表現の中に「個」が見える瞬間がありました。 まさに弾き手の心遣いに触れる醍醐味! 普段一緒にすることのないメンバーとだからこそ、他人との違いや、個人の色が発見できたのだと思います。

 

 当日の演奏は、未完成なところもまだまだありましたが、技術的に「上手い演奏」のみを求めるのではなく、聴いてくださるお客様に伝わる「いい演奏」を生徒たちひとりひとり考え、精一杯のパフォーマンスができました。

演奏会が終わり、もうあのメンバーと演奏することはないと考えると少し寂しさすら感じますが、また来年、違ったメンバーで作り上げるKBFを楽しみに動いていきたいと思います。

 

北野田ウィンズ・実行委員長 淺田翔平  

 

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